アウトプットの難しさ・・・
- 雅之 三宅

- 2024年12月8日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年12月11日
映画ハケンアニメ の好きなシーンがある。
「ずっと座って書くことの壁は書くこと超えられない」
これは王子千晴役中村倫也のセリフだ。 好きな言葉である。
机に向かうたびに、「書くことの壁」は立ちはだかる。しかし、それを超えるのは、ただひたすら書くという行為そのものだ。この言葉に背中を押され、私は自分の企画書に向かう。散歩や海を眺めながら考え、思いついたらとにかく書き出す。その行為は、不安や孤独、時に声を張り上げるような感情と共にある。それでも、机に向かう。
映画「ハケンアニメ」は、自分と重なる物語だ。
話しを映画の内容に戻すと、滅茶苦茶面白い。 同じ様なクリエイティブの現場にいるため、自分ごととして見れる。 映画では、プロデューサーとディレクター、それを支える周りのスタッフの関係性が良く描かれている。 新米の監督を操り、売上重視のプロデューサーを演じる行城理役柄本佑と監督のクオリティに懸命に応え用とするプロデューサー有科香屋子役尾野真千子、この2人のキャラクターの人間感が対極していて面白い。 その対立が、まるで私たちの現実の縮図のように思える。
もう一つ、小さなシーンでとても印象に残るシーンがある。 斎藤瞳役吉岡里帆が編集室にあるシュークリームを食べようとするが、既に残されてない。 後で食べようと思っていたのに…なんてこと、よくあるんだよ。(笑)
そして、周りからの意見で自分の表現したい作品が出来ず、苦しむ日々を送っている中で問われる時が来る。
「 あなたは何を残したいですか? 」
プロデューサー行城理役柄本佑の言葉だ。
自分が良いと思うだけの作品なのか? お客様に良いと思って貰える作品なのか?
どこへ向かうのか?
似た境遇にいる私にとってその問いは、核心を突く。
結果が悪くても果敢に挑戦するしかない、きっと道は開けると信じるしかない。


