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Soraのフィールドノート#25【静岡県篇】

海藻が、空気を浄化している。そう聞くと、少し不思議に思うかもしれません。

私たちが暮らす地球は、陸にも森がありますが、海にも、“森”が広がっています。

たとえば、ワカメやコンブ、アラメ、カジメ。波にもまれながら揺れるその海藻たちは、光を浴びて、静かに CO₂を吸収し、炭素を蓄え続けている。

このはたらきは 「ブルーカーボン」 と呼ばれ、今、世界が注目する “海の気候対策” のひとつです。

海藻は、静かにCO₂を吸収し、海の中で森を育てている。
海藻は、静かにCO₂を吸収し、海の中で森を育てている。

下田で、海と未来の可能性を見つめる

静岡県・下田市。伊豆半島の南端に位置するこの町では、海藻がつくる“海の森”をフィールドにした研究と体験のプロジェクト が進んでいます。

透明な海は、海藻たちが呼吸する場所。
透明な海は、海藻たちが呼吸する場所。

・磯場で海藻の種類を観察するワークショップ・地元漁師や研究者と一緒に学ぶブルーカーボンの講座・観光と学びをかけ合わせた「海の未来ツーリズム」

学びは、知識ではなく“手触り”からはじまる。
学びは、知識ではなく“手触り”からはじまる。

観光は“消費”だけじゃない。訪れることで、知り、つながり、守ることができる。

下田はそんな 「旅の形のアップデート」 を、静かに進めています。 “楽しい”と“守る”が、ひとつになる

海に入る。海藻を手に取る。潮の匂い。波の音。陽のきらめき。

それらはただのレジャーではなく、地球の循環を身体で感じる体験へと変わっていく。

楽しむことが、未来を守ることにつながる。

その感覚は、知識ではなく、手触りとして心に残ります。

未来は、現場の目線から生まれる。
未来は、現場の目線から生まれる。

NEOTERRAINは、海の挑戦を追いかける

私たちは今、海の中で起きている変化をどれだけ “自分ごと” として感じられているだろうか。

ブルーカーボンは、「誰かがどこかでやっている専門的な取り組み」ではなく、ひとり一人が関われる、小さなアクションの集合体 です。

海の森を増やす。海と一緒に生きていく。

その物語は、すでに下田の海ではじまっています。

NEOTERRAINは、“未来の海を守る挑戦”を、これからも追いかけます。

自然は、私たちの知らないデザインで満ちている。
自然は、私たちの知らないデザインで満ちている。

Youtubeチャンネル「NEOTERRAIN」と連動企画です。動画もチェック!



NEOTERRAIN・案内人
NEOTERRAIN・案内人

記:Sora(NEOTERRAINフィールドジャーナリスト)

NEOTERRAINの案内人

静かな視点で、地図に載らない景色を旅するフィールドジャーナリスト。北の大地の牧場から、南の市場のざわめきまで。

人と社会の営みの中にそっと寄り添い、記憶と問いかけを言葉に残します。

この視点が、あなたの旅の地図になりますように。


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