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Amazonに学ぶ「行動を促す設計力」──MDCA理論:Direct(D)の真髄

消費者を“動かす”マーケティングには、ある種の「設計力」が必要です。

私は講義でこの力を伝えるために、自ら構築したフレーム「MDCA理論」を活用しています。今回はその中でも特に「D=Direct」─行動を促す要素─に焦点を当て、AmazonのUIデザインをケースに解説しました。

Amazonのカート画面 UI設計。Directマーケティングの購買導線事例
Amazon UIイメージ図

MDCA理論とは?──届け方の地図を描く4要素

MDCA理論とは、以下の4つの視点で届け方を設計する考え方です:

  • M=Mass(世界観・好き)

  • D=Direct(行動促進の理由づくり)

  • C=Content(信頼・関係構築)

  • A=Action(行動変容・参加)

Amazonに代表されるECプラットフォームは、この中でも「D=Direct」の要素が圧倒的に強く、設計として非常に学びが多いのです。


なぜ今「Direct=D」の視点が重要なのか

Z世代をはじめ、現代の消費者は「納得して動きたい」と感じる傾向があります。ただ広告で惹きつけるだけではなく、“買う理由”がUIやコンテンツの中に組み込まれている必要があるのです。


Amazonのトップページは“動かす構造”の集合体

たとえばAmazonのトップページ。

  • セールや限定表示

  • レビューや評価

  • スペック表示や即日配送の文言

これらはすべて「今すぐ買うべき理由」を論理的に配置した設計であり、D=Directの塊ともいえます。


「欲しい!」をつくるUI設計──Amazonの5つのD要素

講義で取り上げた具体例:

  1. ✅ プライムマークで「即日配送」を強調

  2. ✅ 在庫●点 → 希少性で焦らせる

  3. ✅ 星レビュー → 安心感を演出

  4. ✅ タイムセール表示 → “今だけ”を伝える

  5. ✅ ワンクリック購入 → 迷う前に決断へ

こうした設計の積み重ねが、ユーザーの「買いたい」感情を論理的に裏付けているのです。


実店舗とAmazonを比較して見える「行動設計」の違い


Amazonの「D」

実店舗の「D」

UI/レビュー/在庫表示

POP/接客/試食

実店舗でも「Dの設計」は存在しますが、Amazonではそのプロセスが視覚的・構造的に組み込まれているのが大きな違い。購買までの動線を、デザインで導いているのです。


講義を通じて気づいた、消費行動を動かす“Dの視点”

学生からの声でも「レビューの安心感」「セール表示の心理的効果」など、Dの要素がどれだけ自分の購買行動に影響しているかに気づく反応が多くありました。


まとめ:あなたのサービスにも「Dの設計力」を

動画制作やLP、UIデザインでも、この「D=Direct」の視点は応用可能です。

  • どこでセールや希少性を見せるか?

  • どうすれば“今すぐ行動”したくなる導線ができるか?

MDCA理論をもとに、御社の商品・サービスに合った「行動のデザイン」をご提案いたします。


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